音楽という癒し効果

皆さん、音楽ってどのような時に聴きますか?ドライブの時や、家で作業をしてる時、勉強の休憩時に、など人それぞれ様々だと思います。

治療中はどうかというと、治療中も音楽が与えてくれる効果というのは非常に大きいのかなと思います。少なくとも、私にとっては大きなものでした。自分の好きな曲、アーティストなどは、聴くとモチベーションが上がったり、気持ちを前に向かせてくれたりします。

何度か音楽のことは、このブログでも書いていますが、今日は私が治療中に出会った音楽で、その曲を聴くと気持ちが落ち着く曲の話を書きます。

その音楽は、病棟内にかかっていた音楽のうちの一曲で、オルゴールバージョンのものでした。もちろん病棟内でかかる音楽は、歌声があるものはかかりませんので、基本すべてオルゴールバージョンなのですが、その1曲を聴くたびに、スーッと気持ちが落ち着いていたんです。

その曲は、Liberaというイギリスのサウスロンドンを拠点として活動している少年合唱団が歌う、

「Far away 彼方の光」

です。日本のドラマ(最近では下町ロケットの挿入歌)など、テレビでも良く流れていますが、闘病していた頃の私は、この曲も彼らのことも全く知らずで、とにかく落ち着くことができて、耳に残るメロディーだなぁと思っていただけでした。

でも、完全退院後してから、どうしてもこの曲の原曲を聴きたいという気持ちを抱き続ける日々が続き、どうやったら原曲を聞くことができるのか、ネットで探し続けました。でも、辿り着けない、お恥ずかしいことに。これだけのネット社会なのに、そしてスマホなどのアプリも充実していて様々な情報を入手できる環境なのに、たどり着けない。

そんな諦めかけていた時に、この原曲と出逢ったのは、私が病気になってしまったことで、延期となっていた兄の結婚式でした。

私が治るまで結婚式をあげるのは待つと言ってくれた兄。その気持ちに応えるべく、なんとしても治すんだと思い治療に励んで、その治療の中で私の心を落ち着かせてくれた曲。その曲と、兄の結婚式という晴れの舞台で再会する。

ずっと支え続けてくれた兄、その兄の晴れ姿を見届けながら、兄との治療中のやりとりや兄がかけ続けてくれたコトバなどが、その曲とともに走馬灯のように蘇り、涙が止まらなかった。

運命。まさに、この舞台で出逢うというのが運命のようでした。

それから数ヶ月後、libera が来日コンサートを行うということで、チケットを取って生の歌声を聴き、癒され、また今回、この10月21日に、2回目となる彼らのコンサートに足を運びました。

この曲にはたくさんの思い出が詰まっていて、急遽の癒しを私にもたらしてくれました。

皆さんもぜひ、聴いてみてください。

コメント

  1. より:

    初めまして。ブログ読ませていただきました。私の祖父も敗血症性ショックでICUに入院中でいつ急変してもおかしくないと言われています。私は泣いてばかりで何も出来ずにただ祖父に面会に行ってるだけです。与えられた試練しか与えない、その言葉に涙が出そうになりました。

  2. より:

    泣いてばかりで心の中でもうダメなのかもしれない、何回もそう思いました。でも諦めてはいけず、祖父の力を信じるのみだと思っています。重篤で85歳と高齢なこともあり不安な毎日ですが、祖父を信じて頑張ります。コメント失礼しました。

  3. tk-7 より:

    つ 様

    コメントいただきありがとうございます。
    敗血症ショックの時、私の気持ちを一層強くしてくれたのが、家族をはじめ今まで出会った全ての方たちの存在でした。本当に1人1人の顔が頭の中に浮かんできて、ここで負けてはいけないという強い気持ちが生まれていました。
    支える側は本当に辛いと思いますが、つ様の願う気持ちは届いていますよ。その気持ちが御祖父様に力を与えています。私も御祖父さまが敗血症ショックに打ち勝つことを願っています。

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