寛解導入② 10日目 白血球の型 検査結果

今日から予防的に抗生剤(錠剤)を呑むことになった。ピクロックスという薬。
1回目の治療時に感染したということもあっての処置だと思う。

朝食の時、牛乳のストローが勢いよく取れてしまい、その勢いで人差し指の爪が親指の爪の中に入ってしまい、出血。
けっこう血がでた。白血球低いし、感染しないことを祈るしかないな。

夕方、兄が来てくれた。
そのタイミングで主治医の先生が来た。
どうやら、白血球の型(HLA型)の検査結果が出たようだ。

結果は、合致せず・・・。
詳しく言えば、兄同士は、完全一致。
2人の兄と僕は、半一致。半一致でも移植はできなくはないが、かなりリスクが高くなるため、先生の方針として骨髄バンクに登録し、準備を進めることになった。

次男から言われた「力になれず、すまん」というコトバに、そして、嫁、友達たちの「骨髄バンクに登録する」というコトバに、涙が出てきた。

力になれてないわけない。兄は、いつも面会に来てくれる。それだけでもありがたいことだし、支えてもらっていることを実感している。だから、力になれてないわけない。
移植って、まだまだ世間への認知度であったり理解であったりというものは浸透していないものだと思ってる。
だから、血液を提供する方だって、多少なりともリスクというものは生じる。兄弟であれば、他人よりはリスクは下がるのかもしれないけど、兄弟にだって家庭があれば、家庭が血液の提供に理解を示すか、わからない。まだまだ、移植というものへの世間的な理解は、完全なものではないと思う。
そういう状況だと思うから、兄2人が、すぐに検査を受けてくれたこと、それだけでも僕は嬉しかったんだ。
お礼を言わなきゃいけないのは、僕の方。
ありがとう、兄貴たち。
大丈夫。
きっと、骨髄バンクで合致した人は見つかるし、それ以前に、抗がん剤だけで必ず治してみせる。

嫁や友達たちが、骨髄バンクへ登録するって言ってくれたことにも、本当に感謝。
非血縁者と合致する確率は、数百から数万分の1の確率と言われてる。だから合致する確率は低いかもしれない。
でも、僕と同じようにどこかで白血病と闘い、骨髄移植を必要としている人がいて、嫁や友達たちの型が合うかもしれない。
人の命を救えるかもしれない。
僕自身も嬉しかったけど、そう思うと、嫁や友達たちのコトバは、本当に嬉しかった。

今日は同い年の友人が、再入院の日だった。この話を聞いてもらった。

夜、カテーテルに違和感がでる。息を吸うと管のあたりが響く・・・なんだこれは。

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