病は気から
前回のブログでは、白血病を始め癌など、闘病する際にいかにメンタルが重要かについて書きました。
前回のブログは、こちらから→ 【1か0か】白血病の闘病を始め、闘病時や検査時にポジティブに捉える思考
前回のブログの中で、闘病時に必要なメンタルのキーワードとして挙げたのがこの5つです。
1 気持ちの切り替え・捉え方
2 全ては(自分が)どう捉えるか
3 確率論の考え方
4 勝ちグセ脳をつくるための3つの脳力
5 コトバ・イメージ・感謝
病は気からというコトバが、まさにそのとおりである理由について、書いてきていますが、今回は、前回の「気持ちの切り替え・捉え方」に続いて、「全ては(自分が)どう捉えるか」になります。
病は気から、すなわち、気持ちについては、闘病だけのことではなく、仕事においても、プライベートにおいても、スポーツにおいても重要なことですので、意識して読んでいただければと思います。
全ては(自分が)どう捉えるか
では、今回は、「全ては(自分が)どう捉えるか」について考えてみましょう。
今回はといっても、前回の気持ちの切り替え・捉え方で書いたことも、まさに全ては(自分が)どう捉えるかということにはなるのですが、例えば、みなさんが白血病になったとしたら、それをどのようにとらえますか?
捉え方をプラス・マイナスで分けてみると、
このような感じですかね。
捉え方の事例
具体的に捉え方を見ていくと、例えば、がんを告知された時に、
がんとの闘いを楽しんでみよう(楽しいまでは思えなくてもポジティブに捉えてみよう)と捉えることに対し、自分は死ぬのかなと捉える(もちろん1度は、そういう考えてしまうものだとは思いますが。)
次に、人生が突如、闘病に奪われることになったことについて、
この状況を生きて戻ったら、自分の人生の大きな糧になると捉えることに対し、人生が足踏みしてしまった、人生の時間を無駄にしてしまった、みんなから取り残されたと捉える。
このように、闘病に限らずですが、人生を歩んでいく中では、必ず重要な局面に突き当たる時があります。
その時に、自分がその局面をどう捉えるかが重要となります。
全てをプラスに、ポジティブに捉えることができるのが理想ですが、なかなかそうもいかないと思いますので、上図のように、少しでもプラスに捉える局面を増やしていくように心がけてみてください。
面白いもので、物事をポジティブに捉えていくと、流れが変わることがあります。気持ちが吹っ切れると良い成績を残せたりできるのと同じですね。
私の場合、1回目の治療で白血病細胞を全然減らすことができませんでした。私の白血病の型は、抗がん剤の感受性が良い型、つまり抗がん剤が効く型と言われていたので、さすがにその時は、気持ちがグッと落ちました。
これにより、当初、抗がん剤のみで治癒できると言われていましたが、1回目の治療結果が予想より悪かったため、造血幹細胞移植も視野に、という流れに変わってしまった。この局面で、私がもし、マイナスに考え続けていたら、きっと2回目の治療も思うような結果にはならなかったとおもいます。
ただ、私は、この局面で「だったら2回目の治療で巻き返せば良い。2回目に予想以上に治療結果が良くなれば、当初のとおり抗がん剤のみの流れにもっていけるはず!野球で言う逆転ホームランを打ってみせる」そのようにポジティブに捉えました。
結果、2回目は、予想以上に抗がん剤が効き、当初の流れに戻すことができました。
このように、どのように捉えるかによって、流れを引き寄せることは、きっとできます。マイナスに考えるよりも、信じて、ポジティブに捉えて進みましょう。
道なき未知を進め
ブログタイトルでもある「道なき未知を進め」・・・このコトバとともに、もう1度、先ほどの図を見てみましょう。
がんとの闘いにしろ、抗がん剤の副作用にしろ、長期の入院にしろ、完治までの生活にしろ、自分にとっては未知な部分があるわけです。
1クールごとの治療の中で、どんな副作用が自分に出るかという未知、長期入院の中でどんな生活になるかという未知、完治までの5年はどんな道のりなのかという未知。
このような様々な未知な状況でも、自分らしい”道“を作っていって、”自分らしく進む“。
それがたとえ、でこぼこの道であろうと、自分の道を歩めばいい。
それが私の考え方。記載のとおり、道なき未知を進む。
例えば、副作用でどのぐらい髪がぬけるんだろうという未知な状況に対し、「坊主になる経験なかったな」、「坊主になったら今までと違った自分が見れるぞ」、「治ったら坊主に似合うファションしてみよう」、などという自分らしい道を作って進めばいいんです。
私は、上図のとおり、白血病になったことにより、これから起こる未知な状況に対し、この白血病という状況を楽しんでみよう、抗がん剤もこの年でなかなか体験できないからいい経験だ、治療の中でJリーガーの村田選手と出逢うこともできたな、この状況を生きて戻ったら人生の大きな糧になる、自分の経験広めたいなと、そのようにポジティブに捉えることで、自分らしい1日1日の道を作っていきましたし、今ももちろんそうです。
ただ、これについては、闘病にかぎったことではありませんよね。
1度しかない人生、それをどう生きるか、未来というのはもちろんわからない、未知なわけです。その未来に向けどういう道をつくっていくかは、自分次第です。
自分がどう捉えるかなんです。
時計の針は止まりません、1秒1秒、それはあっという間に進んでいきます。気づいたら、もう1年たっていた・・・そう感じる人は多いと思います。
道なき未知を進んでください。
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